眼精疲労について
眼精疲労とは
眼精疲労とは、眼を使う作業を続けることにより、眼痛、視界のかすみ、まぶしさ、充血などの眼症状や、頭痛、肩こり、腰痛、吐き気などの全身にわたる症状が出現し、休息や睡眠をとっても十分に回復しない状態を言います(しばらく休憩したり睡眠をとったりすれば回復するような一時的な目の疲れは「疲れ目」と呼ばれます)。
眼精疲労の原因
目に何らかの問題があって発生することが多いのですが、その多くは度の合わないメガネを使用していたり、老視(老眼)の初期などで無理な近業作業を行ったりしていた結果です。緑内障や白内障などの疾患でも眼精疲労が出現することがあり、注意が必要です。
最近は、特にパソコンやスマートフォンなどを使用する機会(VDT作業)が増えたため、これが原因の眼精疲労が目立って増加しています。その他、全身疾患に伴うもの、心因性のもの、環境によるものなど、眼精疲労をもたらす要因は多岐にわたっています。
眼精疲労の治療
まずは原因を探し出し、それが発見されたら排除することが大切です。メガネやコンタクトレンズが合わない場合は作り直し、目の病気が見つかればその治療をします。
パソコンを使用する機会の多い人は、適度な休息をこまめにはさみながら(1時間に1回、5~10分程度)行うことが大切です。ディスプレイの高さ・目との距離の調節やブルーライト・カットも効果的です。眼精疲労に特効薬はありませんが、ビタミン剤の配合された点眼薬や内服薬が効を奏することがあります。